女性の美
「あべのハルカス美術館」で鑑賞した「コレクター福富太郎の眼」
展ですけれども、昔、相見えたことのある美人画が多々あったことは、
はっきりと、記憶に残っていました。図録を観て、何十年も前に足を
運んだ展覧会を探り、おそらく、昭和62年(1987)1月4~25日の
間、「鹿児島市立美術館」で開催されていた「近代(日本)美人画
名作展」であろうと思われます(そうして見ると、時期的に、ぼくの
高校時代から外れています)。その当時、購入した図録のタイトルは
『女性の美』だったはずで、同じ物をインターネット通販で注文した
つもりが、手元に届いた図録のタイトルは『近代日本美人画名作展』
(読売新聞社)でした。奥付では、「小田急グランドギャラリー」での
会期が、昭和64年/平成元年(1989)1月4~22日。ほぼ同内容の
出品で、『女性の美』は「南日本新聞社」で発行していたのでしょう。
冒頭の細野正信「美人画雑感」に、「今回の展観は福富太郎氏
コレクションによった。氏は早くから美人画に興味をもって集められ、
その対象も極めて幅広く、コレクションの質・内容ともに高い」と
記されており、35年もの間、福富太郎の存在をスルーしていたのか……
呆気に取られます。北野恒富も、竹久夢二も、佐伯祐三も、小磯良平も
ぼくの頭の中で、ずっと眠り続けていたのです。最も大きな違いとしては、
『女性の美』で表紙を飾っていた岡田三郎助「あやめの衣」が、福富の
手を離れ、「ポーラ美術館」所蔵となっていること。趣味嗜好は変遷を
重ねたにせよ、「あやめの衣」と、伊藤小坡「つづきもの」には逆らえず。
展ですけれども、昔、相見えたことのある美人画が多々あったことは、
はっきりと、記憶に残っていました。図録を観て、何十年も前に足を
運んだ展覧会を探り、おそらく、昭和62年(1987)1月4~25日の
間、「鹿児島市立美術館」で開催されていた「近代(日本)美人画
名作展」であろうと思われます(そうして見ると、時期的に、ぼくの
高校時代から外れています)。その当時、購入した図録のタイトルは
『女性の美』だったはずで、同じ物をインターネット通販で注文した
つもりが、手元に届いた図録のタイトルは『近代日本美人画名作展』
(読売新聞社)でした。奥付では、「小田急グランドギャラリー」での
会期が、昭和64年/平成元年(1989)1月4~22日。ほぼ同内容の
出品で、『女性の美』は「南日本新聞社」で発行していたのでしょう。
冒頭の細野正信「美人画雑感」に、「今回の展観は福富太郎氏
コレクションによった。氏は早くから美人画に興味をもって集められ、
その対象も極めて幅広く、コレクションの質・内容ともに高い」と
記されており、35年もの間、福富太郎の存在をスルーしていたのか……
呆気に取られます。北野恒富も、竹久夢二も、佐伯祐三も、小磯良平も
ぼくの頭の中で、ずっと眠り続けていたのです。最も大きな違いとしては、
『女性の美』で表紙を飾っていた岡田三郎助「あやめの衣」が、福富の
手を離れ、「ポーラ美術館」所蔵となっていること。趣味嗜好は変遷を
重ねたにせよ、「あやめの衣」と、伊藤小坡「つづきもの」には逆らえず。
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tag : 美術