大豆の“豆”知識
食品摂取の理想的なバランスは、「魚1、豆1、野菜4」と昔から言い伝えられ、豆類は安価でありながら、牛肉や魚に含まれる動物性たんぱく質より良質な植物性たんぱく質を持つ優良食材として、世界中の家庭の食卓に上ってきた。とりわけ、大豆が健康に効用のある優れた「畑の肉」であることは、繰り返し語られてきた。
中国が原産でありながらも、豆腐や納豆、味噌、醤油などに加工され、日本の歴史や食文化とは切っても切り離せない大豆だが、同じ“豆”の仲間と比較した場合、大豆は一体どれほど優れているのか。2000年に科学技術庁資源調査会が報告した「五訂日本食品標準成分表」で確認してみる。
豆類を植物学的に細分類すると、大豆類、小豆類、いんげん豆類、えんどう豆類、そら豆類の5種に大別される。また脂質をより多く含む豆類と、でんぷんを多く含む豆類とに区分することもできる。前者は大豆や落花生であり、後者が小豆やえんどう豆、いんげん豆、そら豆となる。
別表を見て分かるように、どの豆類にもたんぱく質は含まれているが、大豆のたんぱく質は100グラム中35.3グラムで最も多い。牛肉(100グラム中18.3グラム)や魚(100グラム中18.7グラム)と比べると、およそ2倍に匹敵する。魚の中でもマグロにはたんぱく質が約24グラム含まれているが、それでも大豆には及ばない。
たんぱく質だけではない。豆類には人体に不足しがちなビタミンB群やビタミンEも豊富に含まれているが、「情報化時代のビタミン」といわれるビタミンB1は100グラム中0.83ミリグラムで大豆が最も多く、「発育ビタミン」といわれるビタミンB2も0.30ミリグラムでやはり大豆が最多。いずれの豆類も身体の機能維持や調整に欠かせないミネラル分を潤沢に供給してくれるありがたい食品である。
だが、その中でも大豆はカルシウム、鉄分、リン、カリウムのすべてにおいて、小豆、えんどう豆、いんげん豆を上回っている。いわば豆の中の豆、地上最強の豆なのである。

参考文献:永山久夫・監修『からだイキイキ!豆食生活』(永岡書店)
中国が原産でありながらも、豆腐や納豆、味噌、醤油などに加工され、日本の歴史や食文化とは切っても切り離せない大豆だが、同じ“豆”の仲間と比較した場合、大豆は一体どれほど優れているのか。2000年に科学技術庁資源調査会が報告した「五訂日本食品標準成分表」で確認してみる。
豆類を植物学的に細分類すると、大豆類、小豆類、いんげん豆類、えんどう豆類、そら豆類の5種に大別される。また脂質をより多く含む豆類と、でんぷんを多く含む豆類とに区分することもできる。前者は大豆や落花生であり、後者が小豆やえんどう豆、いんげん豆、そら豆となる。
別表を見て分かるように、どの豆類にもたんぱく質は含まれているが、大豆のたんぱく質は100グラム中35.3グラムで最も多い。牛肉(100グラム中18.3グラム)や魚(100グラム中18.7グラム)と比べると、およそ2倍に匹敵する。魚の中でもマグロにはたんぱく質が約24グラム含まれているが、それでも大豆には及ばない。
たんぱく質だけではない。豆類には人体に不足しがちなビタミンB群やビタミンEも豊富に含まれているが、「情報化時代のビタミン」といわれるビタミンB1は100グラム中0.83ミリグラムで大豆が最も多く、「発育ビタミン」といわれるビタミンB2も0.30ミリグラムでやはり大豆が最多。いずれの豆類も身体の機能維持や調整に欠かせないミネラル分を潤沢に供給してくれるありがたい食品である。
だが、その中でも大豆はカルシウム、鉄分、リン、カリウムのすべてにおいて、小豆、えんどう豆、いんげん豆を上回っている。いわば豆の中の豆、地上最強の豆なのである。

参考文献:永山久夫・監修『からだイキイキ!豆食生活』(永岡書店)
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