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幸延半助(1)

べた過ぎることを理由に、長年敬遠してきた長谷川幸延
(1904~1977)に手を出しています。「法清寺」で、牧村史陽
(1898~1979)と併せて、幸延の「酒の咎 引き受け申しそろ 
かしく
」と記した石碑を目に留めたことが切っ掛けですけれど、
2~3周回って、面白いではないですか(激賞はしませんが)。
上方の噺家が上方落語を演じながら、“半助豆腐”の名を
出さなかったが引っ掛かっているものですから、啓蒙活動。
東の池田弥三郎に対して、西の幸延が“うなぎ”について一席。
       ☆
 東京流は、まず頭を落としてから、背から裂いて焼く。大阪流は妹(いも)(腹)から裂くが、頭はつけたままで焼く。焼き上げてから、頭を落とす。だから、その部分にもおいしい肉がついている。これを半助という。この半助だけを買って来て、焼き豆腐といっしょにたいて食べるのが、半助なべ。大阪独特の、安くて旨くて、栄養になるお惣菜である。
 が、これは、鱧の皮に胡瓜
(きゅうり)のザクが夏のものであるのに対し、冬の味覚なのでこゝには略す。

参考文献:池田弥三郎×長谷川幸延『味にしひがし』(土屋書店)
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説豆腐

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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