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西国三十三所(05)

西国三十三所観音巡礼”の第五番札所を訪れました。
藤井寺市_マンホール(第12弾)
藤井寺市_マンホール(第5弾)

構えることはありません。割と通い慣れた部類に入る
紫雲山 葛井寺」ですもの。余裕を見せ、まなりくん
挨拶をして、「藤井寺市観光案内所(ゆめぷらざ)」で
マンホールカード・第12弾(右上画像のマンホール蓋を
デザイン)、「藤井寺市立生涯学習センターアイセル
シュラホール
)」では第5弾(右下画像デザイン)を集めて
回っています。市章も外周も前方後円墳でして、その
間は藤井寺市の木=(菅原道真!)が埋め尽くす、と。
さて、「葛井寺」自体は、商店街に面した西門(四脚門)を
過ぎ……西門が豊臣秀頼が建立した旧・南大門とあれば、
前日に「玉造稲荷神社」の折れた鳥居を観たばかり
だったため、シンクロニシティを意識させられて。「阿弥陀
二十五菩薩堂」は改修中でした。まずは、札所の御朱印
(大悲殿)を頂いた後、最初で最古の「十一面千手千眼
観世音菩薩像
」の御朱印(蓮華王)も頂きましたよ。
       ☆
御本尊開扉日の解説ビデオのナレーションでしたかしら。
国宝千手観音は1,043本の手を持つ?! 小手1,001本
(余計な1本は取り合わず)は間違いないでしょう。そこから
先、手元の『週刊 原寸大 日本の仏像45』(講談社)では、
合掌手と持物を持つ大手が40臂 」と書かれており、
「葛井寺」のHPでも「1,041本」と明記されています。ぼくも
1,041本説を採っているのですが、何故に「1,043本」説が
根強いのか? 歴史探偵には一瞬、ぴんと来たような錯覚。
三十三所の各札所で配布されている「西国巡礼慈悲の道」に
おいて、「葛井寺」の法話のタイトルが「一千四十三の慈眼」と
されていました。文中には、はっきりと1,041本の手と断られて
いるのに……しかし、「十一面千手千眼観世音菩薩像」です。
それぞれの手にも眼を有しているのです。つまり、1,041の眼に
本来の観音の顔の一対の眼を足した1,043の眼が、1,043の手
と 取り違えられたのではないか?
 ところが、話はすんなりと
まとまらないの。(葛井寺の)千手観音は十一面でもあって、
頂上仏面を含め、頭上に11面を有している以上は、そもそも、
1,043の眼すら成立せず、正確には「1,065の眼」になる勘定。
       ☆
とまれ、真相はもっとシンプルで、汎用タイプの千手観音像が
合掌手を入れて計42本となることから、葛井寺の千手観音も
+小手1,001本で1,043本としたのかもしれませんね。葛井寺の
本尊は(脇手のうち)持物を持つ大手が40本でなく、38本(原寸大
P.10~11の見開き参照)。合掌手を入れて40本なんだってば。

参考文献:『週刊 原寸大 日本の仏像45』(講談社)
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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