★ 2023年3月に読んだ本 ★
司馬遼太郎『おれは権現』(講談社文庫)
……「愛染明王」、「おれは権現」、「助兵衛物語」、「覚兵衛物語」、「若江堤の霧」、
「信九郎物語」、「けろりの道頓」の7編を収録。順に、福島左衛門大夫正則、
可児(かに)才蔵吉良(よしなが)、花房助兵衛、飯田覚兵衛、木村長門守重成、
長曾我部信九郎康豊、安井(ママ)道頓――を取り上げています。良くも悪くも、講談調。
司馬遼太郎『豊臣家の人々』(角川文庫)……豊臣秀吉の一族、縁者が素材です。
穂村弘『ラインマーカーズ』(小学館文庫)……3月の「二人の読書会」のテクスト。
新装版が出ていたし、第1歌集『シンジケート』(1990)でよかったのかもしれません。
しかし、『手紙魔まみ』も収録している自選ベスト版歌集の方で行きましょう。
短歌史において、俵万智に対する穂村弘の存在が、小説における村上春樹に対する
高橋源一郎の在り方をなぞっているように感じられることがあります。わかるかなぁ?
別冊宝島編集部『日本刀の雑学100』(宝島社)……“世界に誇る「勇」と「美」”が副題。
『隔週刊 ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版 4』(デアゴスティーニ・
ジャパン)……第4号(ART BLAKEY)までは書店で購入。次号からは直送されます。
杉山三記雄『暗越奈良街道を歩いた旅人たち』(読書館)……判型は異なるけれども、
シリーズ物「河内の街道を歩く④」。ここまで付き合ったからには、誤植の酷さも、
街道沿いの唐突なグルメ紹介記事も含めて、受け容れてあげようという気分なの。
神野清秀『大阪の街道』(松籟社)
いとうせいこう・みうらじゅん『見仏記5 ゴールデンガイド篇』(角川文庫)
いとうせいこう・みうらじゅん『見仏記6 ぶらり旅篇』(角川文庫)
……平成23年(2011)の法然上人800回忌がフィーチュアされていますね。
いとうせいこう・みうらじゅん『仏像ロケ隊がゆく 見仏記7』(角川文庫)
……若かりし頃、鼻について仕方なかった いとうせいこうも平気になりました。
近江栄・藤森照信=編『近代日本の異色建築家』(朝日新聞社)……登場する24人の
いずれも素晴らしいのですが、目先の(大阪市)北区史との絡みでは、山口半六、
岡田信一郎、本野精吾に注目です。立原道造の詩も読み返しましょうか。
中沢新一『大阪アースダイバー』(講談社)
高島幸次『奇想天外だから史実 ―天神伝承を読み解く―』(大阪大学出版会)
……高島先生がシリアス・モードなのです。「大阪天満宮」の教科書として最強。
「北野天満宮」創建は天暦元年(947)、「大阪天満宮」創祀は天暦3年(949)……。
佐藤哲也『大阪の味』(保育社)……1927年生まれの著者は、昭和47年(1972)1月に
急逝されたらしい。そう言われてみると、紹介されている店のうち、現在も健気に
生き永らえている店が非常に愛おしく見えてくる。これは悪魔との取引なのだ。
何かを得るためには、何かを失わなければならない……生き延びるための仮死。
……「愛染明王」、「おれは権現」、「助兵衛物語」、「覚兵衛物語」、「若江堤の霧」、
「信九郎物語」、「けろりの道頓」の7編を収録。順に、福島左衛門大夫正則、
可児(かに)才蔵吉良(よしなが)、花房助兵衛、飯田覚兵衛、木村長門守重成、
長曾我部信九郎康豊、安井(ママ)道頓――を取り上げています。良くも悪くも、講談調。
司馬遼太郎『豊臣家の人々』(角川文庫)……豊臣秀吉の一族、縁者が素材です。
穂村弘『ラインマーカーズ』(小学館文庫)……3月の「二人の読書会」のテクスト。
新装版が出ていたし、第1歌集『シンジケート』(1990)でよかったのかもしれません。
しかし、『手紙魔まみ』も収録している自選ベスト版歌集の方で行きましょう。
短歌史において、俵万智に対する穂村弘の存在が、小説における村上春樹に対する
高橋源一郎の在り方をなぞっているように感じられることがあります。わかるかなぁ?
別冊宝島編集部『日本刀の雑学100』(宝島社)……“世界に誇る「勇」と「美」”が副題。
『隔週刊 ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版 4』(デアゴスティーニ・
ジャパン)……第4号(ART BLAKEY)までは書店で購入。次号からは直送されます。
杉山三記雄『暗越奈良街道を歩いた旅人たち』(読書館)……判型は異なるけれども、
シリーズ物「河内の街道を歩く④」。ここまで付き合ったからには、誤植の酷さも、
街道沿いの唐突なグルメ紹介記事も含めて、受け容れてあげようという気分なの。
神野清秀『大阪の街道』(松籟社)
いとうせいこう・みうらじゅん『見仏記5 ゴールデンガイド篇』(角川文庫)
いとうせいこう・みうらじゅん『見仏記6 ぶらり旅篇』(角川文庫)
……平成23年(2011)の法然上人800回忌がフィーチュアされていますね。
いとうせいこう・みうらじゅん『仏像ロケ隊がゆく 見仏記7』(角川文庫)
……若かりし頃、鼻について仕方なかった いとうせいこうも平気になりました。
近江栄・藤森照信=編『近代日本の異色建築家』(朝日新聞社)……登場する24人の
いずれも素晴らしいのですが、目先の(大阪市)北区史との絡みでは、山口半六、
岡田信一郎、本野精吾に注目です。立原道造の詩も読み返しましょうか。
中沢新一『大阪アースダイバー』(講談社)
高島幸次『奇想天外だから史実 ―天神伝承を読み解く―』(大阪大学出版会)
……高島先生がシリアス・モードなのです。「大阪天満宮」の教科書として最強。
「北野天満宮」創建は天暦元年(947)、「大阪天満宮」創祀は天暦3年(949)……。
佐藤哲也『大阪の味』(保育社)……1927年生まれの著者は、昭和47年(1972)1月に
急逝されたらしい。そう言われてみると、紹介されている店のうち、現在も健気に
生き永らえている店が非常に愛おしく見えてくる。これは悪魔との取引なのだ。
何かを得るためには、何かを失わなければならない……生き延びるための仮死。
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