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縁の苧環

だいがく祭」本宮に足を運ぶ前、「国立文楽劇場」にて2023_07_25_杉玉
13時30分から「夏休み文楽特別公演」第2部、「妹背山
婦女庭訓
」四段目を鑑賞しています。井戸替の段/
杉酒屋の段/道行恋苧環/鱶七使者の段/姫戻りの段
/金殿の段/入鹿誅伐の段――15分休憩を入れて約
4時間の公演があっと言う間でした。「4月文楽公演」で
第1~3部が上演されており、(5段目は現在上演不可
今回の四段目で“通し狂言”という体です。「杉酒屋の
段」に因み、ロビーには、「大神神社」から授与された
杉玉
が飾られていました。第2部には出演しませんが、
吉田玉男がようやく人間国宝に認定され、来年4月には
豊竹呂太夫(6代)が十一代目 豊竹若太夫を襲名する
予定。一方で、研修生だった應武佳之が鶴澤藤之亮、
田村啓暉が竹本織栄太夫を名乗るようになっています。
時の移ろいを痛感しながら、ぼくは劇場関係者をつかまえ、
2Fロビーの彫刻の作者について質問し、貴重な回答を得ることが出来ました。
好きな太夫、三味線、人形遣いがいると、それだけで気分が高まりまして、
数え上げれば、井戸替の段の鶴澤藤蔵、杉酒屋の段の野澤錦糸、「道行恋苧環」で
お三輪が豊竹呂勢太夫、橘姫が竹本織太夫、求馬が豊竹靖太夫。金殿の段では
豊竹呂太夫、鶴澤清介。丁稚子太郎を吉田玉勢、猟師鱶七(実は金輪五郎)を
吉田玉志が遣っています。お三輪は桐竹勘十郎(……しかし、お三輪の扱いは酷過ぎ)。
ともあれ、井戸替えやら、乞巧針(乞巧奠の供え物)やら、星合い(7月7日の七夕)に
物語の時節は収斂されており、夏に相応しい四段目であることよ、と感心させられて。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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