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五大力(2)

五大力 五大力菩薩の略。遊里などで、おもに女が手紙の封じ目に書く語。五大力菩薩の力によって、手紙が他人に開封されず、無事に先方へ届くと信じられた。
       ☆
松崎仁の全注に従い、『五大力恋緘』を読み解いています。
並木五瓶が“五人斬”に取り入れた趣向としての「五大力」は、
第一義としては、密教で信仰された五大力菩薩の盗難除け
等の御利益に由来する訳なんですけれども……それだけだと、
上演時に何故大当たりしたのかがよくわからない。どうやら、
当時、流行していた地歌五大力」があり、(書き替えられた)
一節が下座で歌われたようなのです。元々の地歌「五大力」に
ヒントを得て、三味線に「五大力」と書く場面を五瓶が創作した
と松崎はみています。江戸上演本による歌詞は下記のとおり。
       ☆
いつまで草のいつまでも、なまなか見(まみ)え物思ふ。たとへ堰(せ)かれて程経るとても、縁と時節の末を待つ。なんとせう。互の心打ち解けて、うはべは解かぬ五大力。さはさりながら、変る色なき御風情(おんふぜい)。やがて逢(あ)おぞえ。語ろぞえ。惜しき筆とめ候(そろ)かしく。
       ☆
しばらく逢えなくなる女から男へ送る手紙を地歌にしたもので、
必ず逢える日が来るだろうという主題、それまでは二人の仲は
秘し通そうという女(菊野=おまん)の心情を託した歌詞……
R. KellyDown LowNobody Has To Know)」(1995)だね。

参考文献:松崎仁『五大力恋緘』(講談社学術文庫)
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 演劇黒い音

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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