三津寺仏像群初公開

三津寺仏像群初公開 大阪・ミナミで場所を説明するのに「三津寺筋
 (時には「三津寺町」など)という言葉が使われるように、
 大阪人には極めて親しみやすいお寺さんが「三津寺」。
 まさか、そんな三津寺に秘仏が眠っているとは……
 平安時代にも遡れる仏像が数体も隠されているとは
 ……しかも、大阪市文化財に指定されたことを受け、
 このたび、初公開されることになったとは! 
 期間限定(3月10~15日)の一般公開と聞いて、
 息せき切って、喜び勇んで馳せ参じたぼくなのです。
 大阪市指定有形文化財は12点。
 余間で招くは、①木造聖観音菩薩坐像
 ②木造男神及二眷属像、③木造明王立像

本堂内陣に進み入ると、大阪市教育委員会の三津寺
職員の方の解説を聴きました。
意外に手堅く、なかなか勉強になります。
左厨子に、④木造愛染明王坐像
木造薬師三尊立像(薬師如来+脇侍の
日光・月光菩薩)、⑥木造不動明王立像
中央厨子には、⑦木造地蔵菩薩立像
木造十一面観音菩薩立像(=本尊
木造毘沙門天立像
右厨子に、⑩木造大日如来坐像
木造弘法大師坐像、⑫木造弥勒菩薩坐像

壮麗な本堂内陣の荘厳と相まって、繁華街の一角に、こんな空間が在るとは! 
思わず、唸らされましたよ。大阪市中心部は、第二次世界大戦に限らず、
近世の頃から、度重なる火災に見舞われているため、
江戸時代の雰囲気を現代に残す「三津寺」は、貴重な存在なのだとか。
聖武天皇の勅命により、行基が創建したと伝えられていますが、
真空という僧が住職を務めていた1680年頃、本格的に整備されたそうです。
その頃、編纂された摂津国の地誌『摂陽群談』(1701)には、三津寺の本尊・
十一面観音
が、胎内仏として古い金銅仏を納めていると記されているそうです。

なお、三津寺の本堂に向かって右側、前堂愛染堂)に祀られている仏像群は、
いくたまさん」から移されたものとみられています。
「いくたまさん」=現「生國玉神社」は、元々、寺社が一体となっていた“神宮寺
生玉宮寺」の一部であって、生玉宮寺自体は明治時代の廃仏毀釈で廃寺に。
その生玉宮寺の一坊であった持宝院の仏像が、三津寺に残されていた模様。
中央に祀られている木造愛染明王坐像、その左の木造弁才天坐像の台座に
残る銘(修理時に墨で記される)から、持宝院に在ったものと判明したそうです。
それより何より、ぼくの刮目して見たのは、中央の愛染明王坐像と並ぶ
もう1体の愛染明王の陰に隠れた格好の木造大黒天立像……そう! 
この大黒天も、あの「帯解寺」で逢った三面六臂大黒天立像なのでした。
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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大黒天

「帯解寺」の三面六臂大黒天と比べれば、重厚感は確かに劣る。
ただ、その分、親しみやすいと思われ。
また、前堂(愛染堂)は、“期間限定”なんてことはなく、
いつでも拝観できるのではないかしら?
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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