笑福亭円笑落語会

18時半から「笑福亭円笑落語会」でした。
笑福亭円笑(=圓笑)の前名は「猿笑」。
家族の反対で入門の叶わなかった
6代目三遊亭圓生にちなんで、師匠の
6代目笑福亭松鶴が高座名を付けました。
上方の噺家だけれど、江戸弁で江戸落語を
高座にかける唯一の落語家……なるほど!
今頃になって、膝を叩くぼくなのでした。
☆
江戸落語に触れる機会といえば、CDや動画、書籍を通じて。
日頃、上方落語を聴いてばかりで、生の江戸落語の語り口は新鮮でした。
大雑把に言うと、ぼくの耳には故・立川談志やビートたけしの喋りに聞こえますw
ただ、江戸落語を演じるのはトリの円笑さんだけで、他は上方落語。
当日の演目は、以下のとおり。
☆
桂染吉「兵庫舟」
桂米紫「堺飛脚」
桂春若「禍は下」
仲入
笑福亭銀瓶「七段目」
笑福亭円笑「居残左平次」
☆
一門の勉強会や同じ師匠筋で固定という訳ではないので、散漫になりかねません。
その辺りに気を配り、米紫さん、銀瓶さんがマクラで全体を貫く糸(?)を紡ぎます。
「堺飛脚」や「禍は下」は、故・桂米朝の本で知っていましたが、珍しいネタ。
「堺飛脚」を演じるのは、現在、米紫さん1人(本人曰く)ということです。
上方で1人、ということは日本で1人、とどのつまりは世界で1人!
「堺飛脚」はともかく、「禍は下」はなかなか聴きどころの多い演目と思うのですが。
最後、関西では滅多に聴けない「左平次」を堪能でき、有意義な一夜となりました。
参考文献:桂米朝『上方落語 桂米朝コレクション8 美味礼賛』(ちくま文庫)
銀瓶さんを初めて聴いたのは、2014年12月30日(火)。
同じ「天満天神繁昌亭」の昼席でした。
その日は喉を痛めていたにもかかわらず、ハスキーな声も素敵。
前の方で、「宿題」を演っていました。
米朝一門(特に故・吉朝一門)を愛するぼくですが、
銀瓶さんは良いなあと思わされた一席でした。
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tag : 落語
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堺飛脚
「禍は下」は桂米朝『桂米朝コレクション8 美味礼賛』(ちくま文庫)で読んだ。
「堺飛脚」は何で読んだんだったかなぁ?
米朝さんの本には、違いないはずなんやけど……。
「堺飛脚」は何で読んだんだったかなぁ?
米朝さんの本には、違いないはずなんやけど……。