Dの福音

14年ぶりに新作を発表したディアンジェロが
来日、大阪・舞洲にまでやって来たのに。
行ける時には、行っとかなきゃいけない。
Don't think! Feel!
3月29日(火)、大阪国際会議場に移動した。
「D'ANGELO JAPAN TOUR 2016」
メインホールで18時開場、19時開演……
あくまで、開演の予定である。
15年近く新作リリースを待たされた身だ。
1時間やそこらの遅延など、気にしない。
(市営の施設なだけに、押した分、公演時間が延びるということはないんだけどね)
J・ディラのBGMを聴きながら、ぼくは悠々と化粧室へ向かった。
☆
Devil's Pie
Red Hot Mama
Feel Like Makin' Love
Brent Fischer Interlude
Really Love
The Charade
Brown Sugar
Left And Right
Chicken Grease
― encore ―
Untitled(How Does It Feel)
☆
セット・リストは上記のとおり。
きりきりきり……と冒頭から、待たせた観客を一気に乗せて、ファンカデリック。
ジェシー・ジョンソンとアイザイア・シャーキーとのギターの絡みが黒ロック。
次もロバータ・フラック「愛のためいき」のカバーだけど、Dオリジナルの印象。
That's the time, I feel like makin' love to you...
ラテン風味の小じゃれた間奏を経て、第58回グラミー賞・最優秀R&Bソング!
頭の中が真っ白な状態で、腰の疼くままに踊り狂って、しっとりした気分になって
……この曲。涙腺が決壊しそうになる。「シャレード」はコーラスが勿体無かった。
ちゃんと、歌詞を覚えて行きたかったな。適当ながらも、一緒に声を合わせる。
All we wanted was a chance to talk
'Stead we only got outlined in chalk
Feet have bled a million miles we've walked
Revealing at the end of the day, the charade
本編で一番(個人的に)盛り上がったのが「ブラウン・シュガー」。
ファルセットで唄い、身体を揺らす。陶然となる。音の快楽に身を委ねる。
その後、怒涛のファンク大会に突入。ドラムのクリス・デイヴ、
ベースのロッコ・パラディーノ(=ピノの息子)が働く。Dも左右上下に客を煽る。
そのパフォーマンスにJBや殿下を重ねて感涙……ステージ前に殺到する観客。
☆
アンコールは、Dとラファエル・サーディクが殿下の音をイメージした楽曲。
こちらも名曲。Dの弾き語りから入り、バンドのザ・ヴァンガードが加わってくる演出。
さらに曲終盤では、バンドのメンバーが一人ひとり退場していく趣向。
本当に殿下本人が作り、歌っていそうな楽曲なんだけど、ジェシーの存在に注目。
ザ・タイム出身で、殿下とも数々の確執があったといわれるジェシー・ジョンソン。
ぼく的には、擬似殿下とジェシーの幻のコラボレーションを幻視してしまうよ。
どうにもシャイなジェシーだったけど、去り際にギター・ピックを放り投げたりと小粋。
開演は遅くとも、21時半頃には終演。仕方ないかなぁ。
「Betray My Heart」と殿下曲「She's Always In My Hair」も聴きたかったぁ!
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