ワンダー正光の孤独

5月24日(火)、大阪・アメリカ村へ出掛けると、少女椿
「心斎橋ビッグステップ」4Fまで。
シネマート心斎橋」にて映画鑑賞です。
TORICO 監督の『少女椿』(2016年)を観ました。
丸尾末広による同名の漫画が原作なのです。

1992年には、絵津久秋(=原田浩)監督のアニメ映画
地下幻燈劇画 少女椿』も公開されています。
海外の一部で上映禁止されたこともあるそうですが、
かつて存在した小劇場「扇町ミュージアムスクエア」で
ぼくは鑑賞……もろに、アングラな雰囲気でしたねぇ。

そういった経緯を考慮すると、
「禁断の原作がついに映画化!」などと煽られても、今作の
キッチュな映像表現はポップで、玩具箱を引っ繰り返したような楽しさ。
主演の中村里砂は、中村雅俊&五十嵐淳子夫妻の娘ですし。
半面、何かしら、強烈な毒気を薄められてしまったような一抹のさみしさもあり……。

やはり、作品の鍵となるワンダー正光を演じた
風間俊介が好青年過ぎるのか?と、しみじみ考えさせられました。
みどりに歪んだ偏執的な愛情を抱くとともに、
特殊能力によって世間から「化け物」呼ばわりされた途端に発狂してしまう
……確かに、難しい役どころではあります。

原作やアニメ映画と比較してしまうこともあってか、
ワンダーが超能力(?)を駆使することにより、老化のスピードが速まるとか、
みどりの映画女優になりたいという夢が叶うとか、終盤の展開が蛇足のようでもあり。
みどりを通して、“少女”という生き物のしたたかさ、身勝手さ、生命力は
嫌でも目に焼き付けられたのですが、なまじっか、中途半端に触れさせられた
ワンダー正光の過去のせいで、その痛々しい生の在り方が未消化気分を残します。
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 映画

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ワンダー好き

救世主になれるはずが、化け物扱いされてしまった男。
今回の映画版では、そういう位置付けでしょうか。

原作などでは、とにかく“内面”が描かれないので、
無条件にみどりを庇護する変態紳士ですし、
しかも、その最期のあっけなさがさらに印象的なのですが。

ぼくはワンダー推しなので、劇場に襲われたとはいえ、
みどりに暴力を振るうワンダーの後ろ姿は見たくなかったなぁ。

威吹鬼さん

あ、「仮面ライダー響鬼」の威吹鬼さんこと、
渋江譲二も出演! 彼はタキシード仮面でもありましたね。
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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