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木々高太郎

6月の読書会を終えると、もう7月の読書会のことを考えています。
次回に取り上げる作家は、山川方夫――。
戦後の第3次「三田文学」の編集者としても知られる山川ですが、
その年譜に目を通していると、思わぬ名前が飛び込んできました。

 昭和28年(1953)
〈三田文学〉は前年十一月号より休刊中だったが、木々高太郎が主幹となり三月号より復刊。


主幹・木々高太郎ですよ! 高太郎は大脳生理学者にして探偵作家
網膜脈視症」や『人生の阿呆』など、探偵小説好きには忘れ得ぬ作家です。
甲賀三郎と繰り広げた“探偵小説芸術論争”を通して、
独自の「探偵小説芸術論」を打ち立てたことでも有名。
『人生の阿呆』は第4回直木賞受賞作でもあり、持説の面目躍如といったところか。
木々高太郎の本名・林 髞(たかし)としては、慶応大学の医学博士ですから、
「三田文学」の主幹を務めていてもおかしくないのですが、
ガンダムや仮面ライダーの記事中、大坪砂男の名を見出した時のような驚き。

参考文献:山川方夫『夏の葬列』(集英社文庫)
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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