野獣死すべし

大阪の「シネマート心斎橋」でも 8月13~26日にかけて野獣死すべし
開催されている「角川映画祭」を観に出掛けました。
計29作品を鑑賞できるはずですが、
休日等の兼ね合いなどから、観られる作品は
絞り込まれてしまいます。スクリーンで、是非とも
『野性の証明』(1978)や『戦国自衛隊』(1979)を
観たかったのですが、今回は泣く泣く見送った格好。

8月16日(火)14時15分からのプログラムは、
村川透・監督の『野獣死すべし』(1980)でした。
小中学生時代に、大藪春彦が大好きだったので、
ぼくが原作贔屓な観方をするのは、仕方ないです。
ただ、『蘇る金狼』(1979)は、映画も大好きですし、
初見とはいえ、今回の『野獣死すべし』は同じ村川透・監督の続投であり、
同様に松田優作の主演とあって、その延長線上でスタイリッシュなアクション映画
かと思いきや、とんでもない怪作でした……凄過ぎて、笑ってしまいましたもの。
もう、突然、「お前、死ね」と言われる鹿賀丈史状態というか。何なんだよ!と。

角川映画祭 原作自体は、大藪春彦のデビュー作にして、
 伊達邦彦シリーズの第1作に当たります。
 その同名作を基にしておきながら、
 主人公の伊達が最後、狙撃されるという謎エンド。
 伊達を執拗に追いかけていた柏木刑事(室田日出男)が
 陽炎のようにゆらりと立ち上がって見えますが、何? 
 Wikipedia にも、待ち伏せていた警察隊による狙撃、
 伊達の狂気が生み出した幻影、フラッシュバックなど、
 諸説が挙げられていますが、主人公がおかしい!
 となれば、“夢落ち”と同じで、何でも有りですものねえ。

 脚本の丸山昇一が暴走してしまったのでしょうか? 
 そもそも、原作の伊達は大学院に席を置くインテリ。
世代的には、幼少期に第二次世界大戦によるトラウマを負っているかと思われますが、
妙なアップデートの結果、元・戦場カメラマンという設定が盛り込まれているのです。
東大経済学部(同級生に風間杜夫、岩城滉一や阿藤海)を出て、戦場カメラマン
……しかも、海外で快楽殺人に目覚めて、強制帰国させられた状態です。
単なる変態、猟奇殺人犯でしょ。銀行強盗など“金”に執着するタイプとは思えません
が、加えて、この役作りのために、奥歯を抜き、大減量したという松田優作の怪演。
夜汽車に揺られながら、リップ・ヴァン・ウィンクルの話は聴きたくないです。
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 映画 小説

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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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