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ことわざに見る納豆(2)

前回に続いて、納豆にまつわることわざをいくつか見てみよう。

納豆の好きな子は、骨が硬い

カルシウムは骨の原料となるが、加齢によってカルシウム吸収能力は低下する。しかし、カルシウムを良質のたんぱく質とともに摂取すると、消化吸収率が向上することが分かっている。納豆は良質のたんぱく質を含むだけでなく、骨の形成に効果的なビタミンK2や、骨カルシウムを補強する作用のあるイソフラボンも含んでおり、骨格形成のためにより多くのカルシウムを必要とする成長期には、納豆が強い味方だ。

ウナギを食べたら納豆を忘れるな

ウナギのように脂肪分の多い食品を摂取する時に、納豆を食べておけば胃腸がもたれない。納豆に含まれる各種酵素が消化を助け、整腸作用をもたらす。「でんぷんやグリコーゲンの消化酵素であるジアスターゼを多く含む大根おろしを納豆の薬味にすれば、その効果はさらに高まるだろう」と食文化史研究家の永山久夫氏はアドバイスしている。

雪道と納豆汁は後になるほど良い
雪道は人が通った後の方が歩きやすい。納豆汁も鍋に残り少なくなった方が、味が良い。鍋の底に沈んでいる納豆の粒の量が多くなるからである。「最後に笑う者が最もよく笑う」というわけだ。

納豆は天然の胃の薬

納豆を食べることは、納豆菌を生きた状態のまま体内に摂取することになる。旺盛な繁殖力を持つ納豆菌は、体内に入ってからも活動を続け、そこで作り出された酵素群は腸内の病原菌や悪玉菌の働きを抑制する。納豆1グラム中に納豆菌は約10億存在する。50グラム入りの納豆1パックには約500億存在する計算になる。

参考文献:永山久夫『納豆万歳』(一二三書房)
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たまに「考える人」、歴史探偵。
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