烏の北斗七星

銀河鉄道の夜 ショート版」を観た勢いで、宮沢賢治の童話(寓話?)を再読。
「青空文庫」で作家別作品リストを繰り、「烏の北斗七星」が目に留まります。
烏の義勇艦隊の話を軸に、“戦争”やら、烏の大尉(後に少佐)と許嫁である砲艦
との“愛”やらが、題材に盛り込まれていました……が、ぼくが着目したのは、星。
青いひしげた二十日の月」や「ぎらぎらの太陽」も良いですが、表題にもなった
うつくしい七つのマヂエルの星」、「マヂエル様と呼ぶ烏の北斗七星」は、
物語の転換点において、極めて重要な役割をも担うことになります。
山烏との戦いを前に、北斗七星を仰いで祈る烏の大尉に勝機が与えられるのです。
       ☆
賢治が「マヂエル様」と北斗七星を呼ぶのは、北斗七星がその一部であるところの
おおぐま座の学名「Ursa Major」からの命名でしょう。
その一つの星のなかに生えてゐる青じろいゐ苹果の木」が何を指すのか? 
同定は難しいですが、“死兆星”こと、アルコルAlcor)ならば、面白いですね。
西の山の空に上る「マシリイと呼ぶ銀の一つ星」は、金星Mercury)で鉄板。
演習を終えた大尉と砲艦の逢引は、宵の明星が閃き始めるたそがれ時でした。

参考文献:宮沢賢治『烏の北斗七星』(青空文庫)
       長島晶裕『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』(新紀元文庫)
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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