ウナギこんにゃく

骨や歯の形成に必要な栄養素、カルシウムを効率良く摂取でき、なおかつカルシウムの過剰摂取による血中カルシウム濃度の上昇を抑え、正常な血中カルシウム濃度の範囲に維持できるこんにゃくの製造方法が考案された。こんにゃく粉末とウナギの骨の粉末を混合し、適量な水を加え、加熱して作る「うなぎの骨微粉末入りコンニャク」(特開2007—28903)である。

乾燥させて、ビーフジャーキー状、または一口サイズのブロック状にすれば、その噛み応えから、現代人の咀嚼力不足を補うことにもつながるという。ウナギとこんにゃくのぬるぬる、ぬらぬらした感触と、カルシウムのような硬いイメージが交錯するところがおもしろい。

カルシウムは、多くの細胞機能の制御、筋肉の収縮、神経活動、生理活性物質の分泌、酵素反応、ホルモンの放出など、生命の維持に重要な役割を担っている。カルシウムの不足は小児のくる病、骨粗しょう症を引き起こす。極度にカルシウムが不足した場合、筋肉の痙攣が起こることもある。長期の慢性的なカルシウム不足によって、高血圧、動脈硬化、痴呆、免疫異常、糖尿病、肥満、腫瘍、軟骨の変性と変形性関節症などの生活習慣病を引き起こす可能性も出てくる。

「日本人の食事摂取基準」(2005年版)よると、例えば30〜49歳の男性で、カルシウムの目安量650ミリグラム/日、目標量600ミリグラム/日、上限量2,300 mg/日とされている。平成16年の「国民健康・栄養調査」を見ると、通常の食品から男性は545ミリグラム、女性は521ミリグラムのカルシウムを摂取していることが分かる。いずれにしろ、男女ともにカルシウムが不足がちである。

ウナギの骨微粉末は100グラム当たり約22.5グラムのカルシウムを含み、これは牛乳の約200倍の含有量となる。ウナギの骨微粉末2.5グラム強で、目標量600ミリグラムに達する。ちなみに「五訂食品成分表」において、可食部100グラム当たり精粉こんにゃくが43ミリグラム、生芋こんにゃくが68ミリグラム、しらたきは75ミリグラムのカルシウムを含んでいる。代表的な大豆加工品のカルシウム含有量(可食部100グラム当たり)は木綿豆腐120ミリグラム、絹ごし豆腐43ミリグラム、油揚げ300ミリグラム、がんもどき270ミリグラム、凍り豆腐660ミリグラム糸引き納豆90ミリグラム、ひき割り納豆59ミリグラム、寺納豆110ミリグラムとなっている。
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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