海のある奈良

11月の「二人の読書会」の課題が有栖川有栖と決まってから、
“作家アリス・シリーズ(火村英生シリーズ)”にも手をつけており、
『46番目の密室』やら『乱鴉の島』やら……と読み進めています。
パズラーとしてフェアな構成を意識するあまり、どうにも、人物造形が浅くなる
……とどのつまりはいずれの作品も、犯人の動機の必然性が低くなる
という弱点は抱え込んでいるのですが(逆から言うと、何者であろうと、
犯罪へ手を染める傾向は均等に存在する、というシニカルな人間観の表れ
とも言えます)、読破する冊数が増えるに従い、大阪出身の推理作家の
ばらまくネタに親近感を覚えつつあるのか、趣味嗜好が被っていると気付かされ。
       ☆
特に『海のある奈良に死す』では、数十ページ単位で、知ってる、知ってる!
そう、そう!と馴染みのあるネタの連続に、独りでにんまりしてしまいました。
以下に、主要な物だけでも羅列していきますと――。
 ●若狭の八百比丘尼の伝説、人魚の肉
 ●福井県小浜市「羽賀寺」の十一面観音立像白洲正子『十一面観音巡礼』
 ●奈良県「東大寺」二月堂の“お水取り
 ●クライブ・バーカー原作のホラー映画『ヘルレイザー3』
 ●オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』
 ●和歌山県橋本市学文路(かむろ)刈萱堂」の人魚のミイラ
中島らもも大絶賛していた「ヘルレイザー」シリーズは、マイ・クラシックですし、
『日本妖怪図鑑』などを読んで育ったぼくには、人魚のミイラも旧知の物件。
ただ学文路については、高野山へ詣でる際に通過してばかりいたことを省みて、
近々にでも足を運んで、じっくりと拝見させていただきたいなあ、と考えています。

参考文献:有栖川有栖『海のある奈良に死す』(角川文庫)
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tag : 小説 仏像 映画

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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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