歯神社
大阪・梅田のショッピング・モール「EST」東側に、
小さいながらも抜群の存在感で建っているのが
「歯神社」……名称からしてインパクト有りですね。
今でこそ歯に関わる業種での信仰を集めていますが、
身体器官の“歯”の歯痛止めでなく、梅田の水没を
防いだ“歯止め”石から、そう名付けられた模様。
同殿地中深くに鎮座するといわれる御神体(=巨石)が
浸入してくる濁流をせき止めてくれたのでしょうか。
ただ、古代の大坂は上町台地を除けば海でしたから、
元来、水害の多い地勢なのは致し方ありませんし、
さらに「梅田」の語源が「埋田」ともいわれるように、
辺鄙な土地柄であった訳で、「今から数百年前に
梅田一帯が大洪水に見舞われ」との説明は、どうにも
ぴんと来ないような気がします。「数百年前」という歯切れの悪さが気になるというか
……数百年前の梅田ならば、人的被害も酷くなかったと思われ、一体、いつの話?と。
大阪での「大洪水」という表現で絞り込むと、明治18年(1885)の記録が見つかり、
曽根崎、梅田駅辺りで水深約1.2メートルの被害を受けたようですが。
ともあれ、現在の歯神社は「綱敷天神社」末社。天神さん所縁の社となっています。

小さいながらも抜群の存在感で建っているのが
「歯神社」……名称からしてインパクト有りですね。
今でこそ歯に関わる業種での信仰を集めていますが、
身体器官の“歯”の歯痛止めでなく、梅田の水没を
防いだ“歯止め”石から、そう名付けられた模様。
同殿地中深くに鎮座するといわれる御神体(=巨石)が
浸入してくる濁流をせき止めてくれたのでしょうか。
ただ、古代の大坂は上町台地を除けば海でしたから、
元来、水害の多い地勢なのは致し方ありませんし、
さらに「梅田」の語源が「埋田」ともいわれるように、
辺鄙な土地柄であった訳で、「今から数百年前に
梅田一帯が大洪水に見舞われ」との説明は、どうにも
ぴんと来ないような気がします。「数百年前」という歯切れの悪さが気になるというか
……数百年前の梅田ならば、人的被害も酷くなかったと思われ、一体、いつの話?と。
大阪での「大洪水」という表現で絞り込むと、明治18年(1885)の記録が見つかり、
曽根崎、梅田駅辺りで水深約1.2メートルの被害を受けたようですが。
ともあれ、現在の歯神社は「綱敷天神社」末社。天神さん所縁の社となっています。
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