鍵を掛けられた男

鍵を持つことを禁じられ、部屋に鍵を掛けないままに
外出する生活を続けています。
が、雨降る日の午後、公開講座から帰宅してみると、
マンションの鍵が掛かっていました。
ドアが他人の家のドアのようでした。
外出する家人が、誤って、鍵を掛けた模様。
家人の電話番号もうろ覚えで、不通状態です。
雨模様で、カードの類も持ち合わせないので、
簡単に(ど短期)浮浪者の出来上がりとなります。
泣く泣く、相方に連絡を取り、事情を説明して、
動ける距離の駅まで、車で迎えに来てもらいました。
「ノイカフェ」千里店に入り、モカラテで温まりました。
渋皮栗のモンブランを口に入れる頃、ようやく人心地が付きました。
たまたま、手にしていた本の書名が『鍵の掛かった男』でした。
何やら、悪趣味な冗談を狙ったように思われそうで、恥ずかしかったです。
参考文献:有栖川有栖『鍵の掛かった男』(幻冬舎)
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