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国宝1号≦泣き弥勒

知らない者は誰もいないのではないか広隆寺_弥勒菩薩像
と思われる京都・太秦は「広隆寺」の
木造弥勒菩薩半跏像宝冠菩薩)を
11月22日(火)、観に出掛けたのです。
広隆寺は、京福電気鉄道・嵐山本線=
通称「嵐電」の太秦広隆寺駅の真ん前に
位置しています。路面電車を下りると、すぐ
目の前にお寺の楼門が建っていて、びっくり。
国宝1号となる、あの弥勒菩薩像を所蔵する
古刹が、庶民的な町中に紛れて建っている様が
何とも言えず、奥ゆかしいようにも思われてきます。

当日は「聖徳太子御火焚祭」の日で、法要が営まれていた上宮王院太子殿
年に一度の公開日だったようですが、護摩供の跡を眺めただけで、ぼんやりとスルー。
太子殿の本尊、聖徳太子像は拝まずに終わりました(聖徳太子に、ごめんなさい)。
いそいそと歩を進めたのは霊宝殿。お目当ての木造弥勒菩薩半跏像に逢いたくて
……赤松の一木造で、高さ約124cm。教科書や図録でお目にかかる宝冠菩薩は、
斜め上からのカットですね。実際には壇上を見上げる形となり、何度も右から左から、
ためつすがめつ、拝観しましたが、ぼくに対しては怜悧で、謹厳な仏様の顔でした。
隣に坐するのが、宝冠菩薩と全く同様のポーズを取っている木造弥勒菩薩半跏像
(=宝髷菩薩)になりますが、国宝1号と比べれば、心持ち、稚拙にも見えかねない
宝髷菩薩の無防備な放心した(?)風情が、その日のぼくの気分には合いました。
宝髷菩薩の別名は「泣き弥勒」です。弥勒菩薩像らが安置された霊宝殿中央に
向かい合うようにして、大ぶりの木造阿弥陀如来坐像木造不空羂索観音立像
木造千手観音立像がどっしりと構えています。普段は厨子中で保存されている
薬師如来立像が特別公開され、脇を木造十二神将立像が守護する格好でした。
嵐電を下車し、霊宝殿に飛び込めば、国宝群に迫られる贅沢至極な空間なのです。
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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