兵庫のこんにゃく

NPO良い食材を伝える会が発行する『食育はここから始まる 日本の地域食材2006年版』には、各都道府県の食材調査結果が収められている。「農産物・野菜加工品」の項目にこんにゃくも挙げられているが、こんにゃく芋の生産量が日本一の群馬は別格として、兵庫のこんにゃくが3品も挙げられている。ちなみに、兵庫の2006年産こんにゃく芋の栽培面積は5ヘクタール(収穫面積2ヘクタール)、収穫量は12トン。

NPO良い食材を伝える会の会長は、「大豆100粒運動」を提唱した辰巳芳子氏。辰巳氏は他にもスープ教室「スープの会」の主宰や、NPO大豆100粒運動を支える会の会長として、日本の風土に根ざした食材を守るために様々な活動を繰り広げている。『食育はここから始まる 日本の地域食材2006年版』は第4集で現時点での最新版。そこに挙げられている兵庫のこんにゃく3品を紹介する。

竹野町こんにゃく「竹のしずく」
豊岡市竹野町内で生産される生芋100%を原料にした手作りの刺し身こんにゃくと糸こんにゃく。着色料や保存料は一切使用せず、食感がやわらかくなる凝固剤を使用するなど、やわらかさにこだわった。刺し身こんにゃくはスライスして、添付のゆずみそで食べる。糸こんにゃくはすき焼きやきんぴらに適する。同町では「竹野町こんにゃく生産組合」を組織し、生産に取り組んでいる。

「海内こんにゃく」
佐用郡佐用町海内で生産されているもの。この地区でこんにゃく栽培が始められたのは江戸時代中期。明治末期から盛んになり、戦前の1935年前後にピークを迎えた。戦後も70〜80トンの生産があり、「海内こんにゃく」として播州一円に知られた。このころ、地域の水田の多くがこんにゃく畑に替わり、「生芋の出荷に使った背負いかごが、帰りは札束でいっぱいになった」という話があるほど。今では生産者、加工者とも高齢化が進み、地域の町おこしグループが中心になって生産に取り組んでいる。

「凍(しみ)こんにゃく」
多可郡多可町加美区丹治で生産されている。こんにゃくを冬の寒風にさらして凍らせ、雪ざらしにして30日間ほど漂白、乾燥させて海綿状にしたもの。旬は11月〜翌年5月。昔ながらの日本料理や天然のダイエット食品として愛用され、希少価値の高いこんにゃく製品だが、ほとんどがスポンジ用品として出荷され、食品としての広がりは期待できないのが現状だ。


参考文献:『食育はここから始まる 日本の地域食材2006年版』(良い食材を伝える会)
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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