受胎告知

12月27日(火)、大阪・中之島の「国立国際美術館」に赴き、
ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」を鑑賞しました。
アカデミア美術館の所蔵するヴェネツィア派の名画、約60点が居並びます。
ヴェネツィア・ルネサンスの祖、ジョヴァンニ・ベッリーニ(1430年頃~1516)から、
黄金時代の巨匠、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1490年頃~1576)まで。

ベッリーニの赤い智天使にも度肝を抜かれましたが、大きな見所はやはり、
特別出品にして日本初公開、ティツィアーノ晩年の傑作「受胎告知」でしょう。
サン・サルヴァドール聖堂の側廊を飾る410×240cmの大作です。
「受胎告知」といえば、昨秋、「大原美術館」で観たエル・グレコも鮮烈でしたが、
大キャンヴァスの左サイドから突進してくるような大天使ガブリエルは、
ブレーキの壊れたダンプカー並みの迫力……頭上を埋め尽くす小天使の群れ、
割って稲妻のように降ってくる(精霊の)鳩と相まって、観たぞ!という満腹感。

後続のティントレットヴェロネーゼバッサーノら、3人の巨匠の作品も堪能。
天地創造6日目を描いたヤコポ・ティントレットの躍動感に溢れるとともに、
妙に特撮チックな「動物の創造」が、ぼくの心に焼き付いてしまいました。
動物に対する偏執的な描写や、一方向に流れる構図に、伊藤若冲も想起。

最後にTBSの映像で、現地のサン・サルヴァドール聖堂などに実際、設置されている
ティツィアーノの傑作群が紹介されていたのですが、照明が拙いのか、全然駄目で、
先刻、目にしたばかりの「受胎告知」を思い返しながら、やはり自分自身の目で、
生で触れないことには、絵画も活きてこないのだなあ、と嘆息をつきました。
現場の空気感を味わうためには、実地に足を運ぶこと。しかし、鑑賞できる条件が
揃っているかどうかは、また別問題で、仏像鑑賞の難しさなども思い出しましたよ。

地下3階の会場を満喫した後は、閉館前まで地下2階に上がり、
THE PLAY since 1967」も心安く観覧していました。
関西を拠点に活動を続ける美術家集団「プレイ」の個展。
屋外で様々な“行為”に勤しんできた活動の記録となりますが、
発泡スチロール製の筏による川下りが本当に楽しそうで、ほっこりしました。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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