役者と監督

CO2」俳優特待生のうち、3人が『可視化する心たち』に出演していました。
吉田龍一が主演・真崎トオル、白河奈々未が研究者・三島碧の役でしたが、
やはり、研究者の一人を演じた伊吹葵が映画・演劇に興味を持ったきっかけが、
園子温・監督『愛のむきだし』(2009)だったと知り、ちょっと、にんまり。
そのCO2俳優特待生座談会で、運営事務局長の富岡邦彦氏が語っていた
印象的な言葉を以下に引用してみます。
       ☆
3年前に俳優特待生を作ろうと思ったのは、CO2に来る若手監督達に役者との繋がりがあまりないこと。事務所に所属している人達は大きなオーディションを受けても中々うまくいかないという悩みがある一方、自主映画をやってる人達は役者に困っていて、イメージ優先で演技はどうでもいいやみたいな映画を作る傾向が強い。そこをリンクさせたかったけど中々フィットしない。監督達が演技について考えて見ていないから。
       ☆
一部の例かもしれませんが、役者になりたいという人間は
有名になりたい、注目されたい、売れたいと願い、
彼らを抱える事務所では、感情メインのレッスンを受けさせているそうです。
メソッド演技は、基本かもしれませんが、単なる抒情の垂れ流しでは、ねえ。
ここでもぼくが想起したのは、小野十三郎の「短歌的抒情の否定」です。
小説を映画に例えるならば、小説家は(一個の)役者であるにとどまらず、
映画監督でもあるべき。共感を性急に求め、私的な感情の追体験にかまけ、
全体的な編集の采配を疎かにしてはなりません。己の中の役者と監督とを
上手くリンクさせることが肝要か、と。そこでこそ、クールが誕生するでしょう。
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テーマ : 邦画
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tag : 映画 小説

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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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