室生寺の十一面観音

2017_03_28_室生寺_表門 3月28日(火)、大阪は鶴橋から近鉄・大阪線に
 乗車(五十鈴川行き)。約1時間で室生口大野。
 奈良交通バス・室生線は1時間に1本のレベル
 ですから、要注意。目的地は無論、「室生寺」。
 “女人高野”と聞けば、「慈尊院」(和歌山県
 伊都郡九度山町)が思い浮かんできますが、
 室生寺もまた、女性に開かれた真言密教寺院
 として、“女人高野”の別称を得ているのです。
 バス停から室生川沿い、よもぎ入り回転饅頭を
 頬張りながら、室生寺を目指します……。

は、ぼちぼち咲き始めるかという頃合い。2017_03_28_室生寺_軍荼利明王
表門から右手に進路を取って、三宝杉の先で
受付を済ませます。昭和40年に再建された
仁王門を潜ると、バン字池の横に鎧坂
石楠花が多く植えられており、初夏の光景を
勝手に想像してみました。鎧坂の上に金堂
金堂に向かって左側に弥勒堂が在り、右側に
軍荼利明王石仏(=右画像)が見えました。
弥勒堂には弥勒菩薩立像、貞観彫刻の国宝・
釈迦如来坐像、役行者像が安置されています。
天武天皇の御願により、白鳳9年(670)、役小角が創建したとの伝承もありますし、
山岳信仰との関わりが深い模様。金堂は特別拝観できました、と申しますか、それが
目当ての入山で、国宝の釈迦如来立像十一面観音菩薩立像、干支を載せた
十二神将像(2体は不在)、地蔵菩薩立像、文殊菩薩立像、薬師如来立像などを
たっぷりと時間をかけて、堪能させていただきました。現在、釈迦如来とされている
本尊ですが、金堂の外陣などから判断するに、元は薬師如来だったそうです。
しかし、十一面観音の素晴らしさよ! 世の中には写真写りの滅法良い仏像があり、
現物に会っては、少々肩透かしを喰らうようなこともままあるのですが、室生寺の
十一面観音の場合、写真では魅力の極々一部しか伝わっていないふうに感じられ、
本物は凄かったです。何とも、めろめろに蕩けさせられてしまう寸前で、懊悩します。

2017_03_28_室生寺_五重塔 荒い息を静めて、本堂へ移動。“三如意輪”のひとつ、
 如意輪観音菩薩像には逢えませんでしたけれども、
 十一面観音と見(まみ)えただけで、今回は十分。
 本堂左脇の石段を上がると、国宝・五重塔との
 対面を果たします。屋外にある木造五重塔としては、
 わが国で2番目に古く(最古は「法隆寺」)、
 高さ16.10m、初重1辺の長さ2.45mは日本最小。
 山中に浮かび上がる丹塗りの小ぶりの塔は、
 愛らしく、“女人高野”のイメージにぴったりか、と。
 これでおしまいかと思いきや、奥の院までの道が
 予想外の難行となり、さすがに山林修行の霊地、
 高齢者の方々にはきついかもしれません。
 天然記念物「室生山暖地性羊歯(しだ)群落」の中を
歩むにつれ、「落石注意」や「マムシに注意」といった立て看板にも出食わしますし。

参考文献:『女人高野 室生寺』(大本山 室生寺)
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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