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本長谷寺

2017_04_28_本長谷寺 “廃墟マニア”と言いませんが、嫌いな訳はありません。
 失われた根源的な何か――には、ロマンティシズムを
 くすぐられますもの。不在であるからこそ、強烈に郷愁を
 掻き立てるサムシング。「長谷寺」の始まりは朱鳥元年
 (686)、道明上人が天武天皇のため、初瀬山西の岡に
 「銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)」を安置したこと。
 そこが「本長谷寺」。後に神亀4年(727)、徳道上人
 聖武天皇の勅願で東の岡に「十一面観世音菩薩」を
 祀り、現在の長谷寺につながる訳ですが、オリジナルと
 コピーの優劣云々など、全く無縁の世界で、本長谷寺は
 境内の参拝ルートに自然と立ち現れ、優しく迎え入れて
 くれます。本長谷寺に向かって左手には、
戦後日本で初めて(昭和29年)建てられた五重塔がそびえ、すぐ間近に
三重塔址」の礎石も見えます。在る物と無いものと截然と分けられはせず、
失われてしまうからこそ、何かが在ったと後から遅れて認識がやって来るのでしょう。
在った、あったようだ、そんな気もする……その記憶すらいずれ呆けてしまうにせよ。
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テーマ : 神社仏閣
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 建築

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忘却はさみしいことのようだけれど、
“人間”にとっては、極めて現実的な救い。
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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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(自称)。
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