特別展「快慶」

5月30日(火)、「奈良国立博物館」に出掛け、2017_05_30_奈良国立博物館
特別展「快慶」を鑑賞しました。圧巻でした。
副題に「日本人を魅了した仏のかたち」。
“日本人”云々はともかくとしても、定朝的な
仏の本様”より、個人的にはしっくりと来ます。
康慶の弟子の中でも特殊な立ち位置だった
ようですが、運慶と並び称される慶派仏師
二大看板であることは、周知のとおり。
2人のキャラを明快に描き分けてくれた映像
祈りを刻んだ巧匠仏師 快慶」も好企画。
(展示期間の制限は一部ありましたが)快慶の代表作が一堂に会し、大変贅沢な空間でした。
       ☆
2階の東新館に入って早々に出逢う「弥勒菩薩坐像」(京都「醍醐寺」)に立ち尽くし、
米国・ボストン美術館から請来された「弥勒菩薩立像」は、次、いつ逢えることやら。
米国からは他にメトロポリタン美術館、キンベル美術館のコレクションも展示。
京都「清水寺」の「千手観音坐像」も、しみじみと良いですねえ。
俊乗房重源との絡みで、兵庫「浄土寺」からの出陳品はミニ・コーナーの観を
呈していましたが、ちょっとした計画を胸に秘めていたぼくは、にんまりしています。
ぼくの大好きな「深沙大将立像」は、京都「金剛院」からお目見えしていました。
同じ深沙大将でも、高野山金剛峯寺」の立像は、2015年の夏以来の再会。
胸元に髑髏の首飾り、腕に蛇を巻き、腹からも顔を出し、両膝頭に象! 最高です。
「孔雀明王坐像」は既に帰っていましたが、「執金剛神像」、「広目天」らとも再会。
こういった展覧会を通して、本来の土地とは別な場所で逢えると、密会にも似た気分。
       ☆
奈良「東大寺」からは「阿弥陀如来立像(上画像)や「僧形八幡神坐像」を展示。
ただ申し訳ないことに、神像にはどうも萌えない体質で……殊に僧形とあっては。
出陳品の最終章は「安阿弥様の追求」と銘打たれ、なかなか勉強になりました。
快慶は単なる仏師でなく、熱心な阿弥陀信仰者として造仏に当たっていたという
視点からの構成です。その来迎形阿弥陀の様式が「安阿弥様(あんなみよう)」と
呼ばれているのですが、阿弥陀如来立像の納衣(≒袈裟、衲衣、大衣)の
右と左の衣の繰り出し方に着目すれば、時代的に3期に分類できるという説に
感服させられました。記念に買ったポスト・カードの1枚で、代表的な阿弥陀如来
立像7体を一覧できるのですが、ぼくにも、きちんと見分けられるようになりましたよ。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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ちなみに、画像に掲げた東大寺の「阿弥陀如来立像」は
第Ⅰ期のタイプ。安阿弥様を見分けるのが楽しくなりました。

ところで、物事はリンクするのが定めというか、
快慶の話はまた、近いうちにぶり返します。
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Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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