第34回 文楽鑑賞教室
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初めての文楽劇場、初めての鑑賞教室 |
劇場」へ出掛け、「第34回 文楽鑑賞教室」を
鑑賞しました。14時開演ですが、30分前には
連絡するようにお願いされていて、間に合えば
いいさと高を括っていたらば、かなりの満席で
少々焦りましたよ。「鑑賞教室」だけあって、
どこかの小学生らの団体が大挙して襲来して
いたようです。一旦、席につけば、焦らず、
騒がず、するが焼(元祖栗どら焼き)を摘まみ、
舞台に見入り、人形浄瑠璃に耳を傾けます。
☆
最初の演目は「二人禿(ににんかむろ)」……季節的にどうなの?と戸惑いこそすれ、
あっさりと陽気に、短めに終わるので、イントロダクションとしては上々なのかも。
その後、太夫・三味線弾き・人形遣いの技芸員による解説「文楽へようこそ」が
行われましたが、文楽の“基礎”について、頭では十分に理解できてきた気がします。
10分間の休憩を挟んで、いよいよ、「仮名手本忠臣蔵」の始まりです。
下馬先進物の段/殿中刃傷の段/塩谷(えんや)判官切腹の段/城明渡しの段
――今回は上記を上演。切腹の段から城明渡しの段にかけて幕間は無し。
なかなかにドラマティックな演出で、ぼくは好きです。大星由良助の溜めの演技。
また、遠くが見えないぼくは、眼鏡を外すと、顔世(かおよ)御前(=判官の妻)が
どうしようもなくリアルな別嬪に映ってしまうことに驚愕。そりゃ、高師直(もろのお)も
横恋慕してしまうでしょうよ、と。殿中刃傷の段で、その高師直の判官の罵倒ぶりは
黒い哄笑が抑え切れぬほどに面白くて、豊竹睦太夫の悪役ぶりに心酔しました。
「貴様もちょうどその鮒と同じこと。鮒よ鮒よ、鮒だ鮒だ、鮒侍だ」
原郷右衛門の主遣い、吉田玉勢の顔を覚えていたことでも、ちょっと嬉しくなり……
ずっと昔から興味はあったのだから、もっと早くに、文楽に親しめば良かったなあ。
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