滋賀・信楽町の多羅尾こんにゃく
古い歴史を誇る永源寺こんにゃく(2008年2月「永源寺こんにゃく」参照)や、近江八幡の赤こんにゃく(2008年4月「近江八幡の赤こんにゃく」参照)以外にも、滋賀県内には大津市の田上や大石、甲賀市の信楽町などの山間地でこんにゃく芋が栽培され、地域の女性グループなどがこんにゃく作りを行っている。
甲賀地域では、昔から永源寺こんにゃくのように茶園の間にこんにゃく芋が植えられており、自家用として食べられてきたが、いくつもの特産品の生産と直売に取り組んできた信楽町多羅尾の多羅尾生活改善グループが、100%地元産のこんにゃく芋を原料にした「多羅尾こんにゃく」を商品化した。
多羅尾こんにゃくは年間1万丁を売り上げるほどの人気があり、価格は1丁200円ほど。取り寄せることも可能だという。信楽町では猿害対策として町内でこんにゃく芋を約1トン栽培するようになり、町が特産品として多羅尾こんにゃくを推進している背景もある。煮物や田楽などに向く。
その製造法は、まずこんにゃく芋を洗って四つ切りにして芽を取り除く。鍋で軟らかくゆで、熱いうちに皮をむく。きれいな皮の部分は残しても構わない。2〜3センチメートルの賽の目に切り重さを量ると、こんにゃく芋の重さの3倍の重量のお湯を用意して、芋と一緒にミキサーにかける。5キログラム分を大きなバットか、たらいに入れて、熱湯で溶いた水酸化カルシウム大さじ2杯を加えて、よくかき混ぜる。型に入れて固め、型を空けると16丁に切る。大きな鍋に湯を沸かして、こんにゃくを入れ、30分ゆがいて出来上がり。
ちなみに2006年産こんにゃく芋の収穫面積は全国の2,680ヘクタールに対して滋賀は1ヘクタール、収穫量は全国の6万8,900トンに対して滋賀は4トン、10アール当たり収量は全国の2,570キログラムに対して滋賀は600キログラム。
参考文献:『食育はここから始まる 日本の地域食材2006年版』(良い食材を伝える会)、滋賀の食事文化研究会・編『芋と近江のくらし』(サンライズ出版)
甲賀地域では、昔から永源寺こんにゃくのように茶園の間にこんにゃく芋が植えられており、自家用として食べられてきたが、いくつもの特産品の生産と直売に取り組んできた信楽町多羅尾の多羅尾生活改善グループが、100%地元産のこんにゃく芋を原料にした「多羅尾こんにゃく」を商品化した。
多羅尾こんにゃくは年間1万丁を売り上げるほどの人気があり、価格は1丁200円ほど。取り寄せることも可能だという。信楽町では猿害対策として町内でこんにゃく芋を約1トン栽培するようになり、町が特産品として多羅尾こんにゃくを推進している背景もある。煮物や田楽などに向く。
その製造法は、まずこんにゃく芋を洗って四つ切りにして芽を取り除く。鍋で軟らかくゆで、熱いうちに皮をむく。きれいな皮の部分は残しても構わない。2〜3センチメートルの賽の目に切り重さを量ると、こんにゃく芋の重さの3倍の重量のお湯を用意して、芋と一緒にミキサーにかける。5キログラム分を大きなバットか、たらいに入れて、熱湯で溶いた水酸化カルシウム大さじ2杯を加えて、よくかき混ぜる。型に入れて固め、型を空けると16丁に切る。大きな鍋に湯を沸かして、こんにゃくを入れ、30分ゆがいて出来上がり。
ちなみに2006年産こんにゃく芋の収穫面積は全国の2,680ヘクタールに対して滋賀は1ヘクタール、収穫量は全国の6万8,900トンに対して滋賀は4トン、10アール当たり収量は全国の2,570キログラムに対して滋賀は600キログラム。
参考文献:『食育はここから始まる 日本の地域食材2006年版』(良い食材を伝える会)、滋賀の食事文化研究会・編『芋と近江のくらし』(サンライズ出版)
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