ヘレンド展

2017_07_07_ヘレンド展 7月7日(金)、大阪・中之島に在る「大阪市立
 東洋陶磁美術館
」に出掛け、「ヘレンド展」を鑑賞。
 ハンガリーの名窯ヘレンドの磁器、約230点が展示
 されていました。1826年、ハンガリー南西部の小村
 ヘレンドで、磁器の生産開始。先行するマイセン窯、
 ウィーン窯の名品に学びつつ、オーストリア帝室・
 ハンガリー王国御用達窯
としてのポジションを
 築き上げます。1851年、ロンドン万国博覧会への
 出品を機に、中国・清時代の粉彩磁器を範として欧風に
 改変した花蝶文が、ヴィクトリア女王の目に留まります。
 女王がこの文様のディナー・セットをウィンザー城用に
 注文したことから、「ヴィクトリア」文はヘレンド窯を代表
 するモチーフとなり、ヘレンド自体、世界的な名声を確立
することにつながりました。19世紀末の大量生産時代~共和国としての社会主義時代
(1945~1989)を経て、常に手作業にこだわり続けてきたヘレンド磁器、約190年の
歴史と魅力をたっぷりと堪能できる内容でした。磁器生産地としては明らかに後進
……しかし、利用できるものならば、何でも貪欲に吸収(例えば、日本の伊万里焼
京焼などの技法を真似てみるなど)する姿勢に、何故だか、日本近代文学の姿を
重ね合わせて、胸を熱くするぼくなのでした。世界的なブランドとして通用せんとして
なおがむしゃらに試行錯誤を繰り返す執念に、個人的に惹かれるものがあります。
ギリシャ神話に想を得た「四大元素シリーズ」の色絵金彩浮彫「水の寓意」飾り
水差し
、建築絵図としても興趣が尽きない色絵金彩「バラトンフュレド風景」図
コーヒーセット
などに唸り、取っ手や何やにギミックとして施された中国人キャラに
ほっこりさせられ……世紀転換期の諸作は作家性が前面に出て、普通にアートです。
       ☆
中之島から「大阪天満宮」まで、それほど離れてもいないため、
天神さん”でこの日開催される「星愛七夕まつり」に行こうか
と考えていたのですが、何とは無しに中津へ移動して、開店早々の
中も津屋」に飛び込み、赤もつ鍋(辛味噌トマト味)を頂いていました。
呑み放題では、「刈穂」(秋田)、「山法師」(山形)、天狗舞(石川)を賞味。
ところで、ヘレンド創業者のヴィンツェ・シュティングル、事業を引き継いだ
モール・フィシェルといったハンガリー人名の表記は、英語風のものらしく、
本来は日本人同様、姓→名の順で表記する模様。全盛期のヘレンド作品の
印(?)に見られる「FM」は、フィシェル・モールを意味している訳です。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術 陶磁器 呑む

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Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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