夏休み文楽

聴きに行けるかなあ、と危ぶまれていましたが、
幸いにも当日券を入手することが出来ました。
第3部(サマー レイトショー)は18時30分からの開演で、
「夏祭浪花鑑(なにわかがみ)」の住吉鳥居前の段、
釣船三婦内の段、長町裏の段をじっくりと鑑賞。
団七(黒兵衛)、一寸徳兵衛、釣船三婦(さぶ)ら侠客、
徳兵衛の女房・お辰(=画像)らの掛け合いが爽快。
住吉大社前に始まり、「高津宮」夏祭の宵宮で、
盛夏の熱狂のピークの中、繰り広げられる惨劇!
団七の義父・三河屋義平次(by 竹本津駒太夫)の
ねちっこさには痺れました。団七でなくとも、斬ります。
斬って、斬って、切り刻んでしまいますわ(哄笑)。
ところで、カーニバルの熱気とその裏側で遂行されるスプラッター劇となれば……
アレハンドロ・ホドロフスキー監督の『サンタ・サングレ/聖なる血』(1989)を
思い出さずにはいられません。むしろ、『夏祭浪花鑑』が先行するイメージとして
あったのか?とまで、妄想したくなります。『エル・トポ』後半で見せ付けられた
アクロバティックにして、感嘆措く能わざる 菊池寛『恩讐の彼方に』の
換骨奪胎ぶりを照らし合わせれば、長町裏がメキシコシティとオーバーラップ?!
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