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奈良西大寺展

8月18日(金)、「あべのハルカス美術館」に2017_08_18_奈良西大寺展
出掛け、「奈良西大寺展」を鑑賞しました。
東大寺に対する“西の大寺”、南都七大寺
一つ。聖武天皇・光明皇后の後を継いだ
女帝・孝謙上皇、後に重祚して称徳天皇
藤原仲麻呂の乱(=恵美押勝の乱)の平定を
祈願して、四天王像を造立したことを契機に
765年、西大寺の開創となります。
“創建1250年記念”と謳われていました。
       ☆
中世・鎌倉時代、「興法利生(こうぼうりしょう)」を推し進める叡尊によって
西大寺の復興が成され、本展の副題にも「叡尊と一門の名宝」とあります。
塔本四仏坐像」は何気なく見遣って、通り過ぎそうになりますが、その4体
(釈迦如来、阿弥陀如来、阿閦如来、宝生如来)が一堂に会する機会は、
実のところ、極めて僥倖。叡尊を写実的に造形した「興正菩薩坐像」は、
2016年に国宝新指定された模様(頭部に不思議な凹凸があるのを発見)。
西大寺本堂の本尊、「釈迦如来立像」は善慶・作で、純然たる“清凉寺様式”。
そもそも、清凉寺の釈迦如来立像の模刻は同像を端緒とするといわれ、
変な表現ですが、清凉寺様式のトップ・ランナーだった訳です……こうなると、
やはり、本家本元の「清凉寺」の本尊も拝みに行かなければなりませぬ。
       ☆
期間限定で特別公開されていた仏像もありました。ちょうど谷間に当たり、
再会は叶いませんでしたけれども、「愛染明王坐像」は2010年11月15日に
西大寺の愛染堂で、「吉祥天立像」は2010年1月13日に京都・浄瑠璃寺で
逢ったことがあるのです。副題にも見られるように「一門」とあるのが曲者で、
西大寺だけでなく、叡尊に関わる各寺院の寺宝が混じっているので、要注意。
個人的な一押しは、奈良・般若寺からやって来た本尊の「文殊菩薩騎獅像」。
頭に八髻を結った童子の姿で、“八字文殊”と呼ばれています。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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